プロミスの審査では、信用情報機関に登録されている、過去の金融機関との取引の履歴が問題となることがあります。
信用情報機関は、CICやJICCなどの国からの指定を受けた組織のことです。
信用情報機関には、別会社のローンの返済における延滞や過去の債務整理の情報が記録に残されていることがあります。
プロミスの審査でネガティブな履歴があることが分かると、融資の限度額が少なくなったり、審査に落ちてしまうこともあります。
信用情報機関の知識は、借入れするにあたって必ず理解しておくべきことです。
理解しやすい形でまとめてありますので、ここで確認しておくことをおすすめします。
プロミスは他社借入があると審査に通らない?
プロミスに限らず、消費者金融のカードローンは、他社の借入があると審査に通りにくくなります。
しかし、その一方で別会社の金融機関との取引きが良好に行われていると、審査で評価が高くなることがあるのも事実です。
つまり、他社借入があるからといって必ず不利になったり、有利になったりすることはないということです。
あまり神経質になる必要はありませんが、どういった点が問題になるかは理解しておくようにしましょう。
借入総額よりも借入件数の方が重要視される傾向がある
他社借入がカードローンの場合は、借入れしている残高の合計よりも借入件数が問題となることがあります。
これは、キャッシングの契約には、契約極度額というものがあるからです。
例えば、カードローンの限度額が10万円となっている場合でも、契約極度額が30万円になっていれば、契約上、30万円までの融資が可能であるということです。
プロミスの審査で借入残高の合計が50万円だったとしても、契約極度額の合計が150万円になっているときは、150万円を基準にして審査が行われます。
総量規制により、年収の3分の1を上回る融資が禁止されていますので、すでに年収の3分の1近くの契約極度額になっている場合は、融資が難しいと判断されることもあります。
他社で延滞した履歴があると審査に落ちやすい
他社のローンで延滞をしたことがあると、プロミスの審査で評価が下がる場合があります。
金融機関との取引で延滞をしてしまうと、信用情報機関のデータベースに、その事実が登録される場合があります。
信用情報機関に延滞の情報が登録されてしまうと、延滞解消から5年間は記録が残り続けます。
プロミスの審査で過去の延滞の事実が確認されてしまうと、やはり、融資には慎重にならざるを得ないと判断されます。
延滞したから審査に落ちるということではありませんが、少なからず何らかの影響があることは確かでしょう。
もし、自分の信用情報が気になるなら、信用情報機関に対して情報の開示請求を行い、自分の情報を確認してから申込むこともできます。
他社借入が有利に働くこともある?!
カードローン以外の借り入れがあり、毎月きちんと返済がされていると、約束どおりに返済する人と評価される場合があります。
ただし、毎月返済できているのがカードローンの場合は、必ずしも評価が上がるとは限りません。
プロミスの場合は、総量規制の影響があるカードローンになりますので、きちんと返済ができていること以上に他のカードローン残高があることが問題となるからです。
他社の借入で有利になる可能性があるのは、携帯電話本体の分割代金の支払いやクレジットカード、自動車や住宅ローンなどの返済です。
無理のない借入れになっているという前提で、きちんと返済ができている場合は、プロミスの審査で有利になる可能性が高いといえるでしょう。
他社借入がある場合の審査
プロミス以外のカードローンの残高がある場合は、貸金業法における総量規制について理解しておくことが重要です。
総量規制は、すべての消費者金融とクレジットカード会社に対する規制で、融資の上限額を定めたものです。
総量規制の対象とならない銀行については、法律による制限はありませんが、自主規制で過剰な融資とならないように配慮されています。
総量規制について理解していないと、多重債務者になるリスクも大きくなり、審査落ちになるリスクもあるので、しっかりと理解しておきましょう。
貸金業法の総量規制って?
プロミスのような消費者金融やクレジットカード会社は、貸金業法の規則に基づいて設立された会社です。
貸金業法により設立された会社のことを貸金業者といいます。
貸金業者は、貸金業法に定められている融資の上限額を守らなければならない立場です。
貸金業法では、個人に対して融資できる上限額を年収の3分の1までと定めています。
つまり、銀行以外のカードローンによる借入れの残高は、年収の3分の1を超えることがないということです。
すでに年収の3分の1近くの残高がある場合は、貸金業法によりそもそも融資ができない状態にあるということになります。
また、「年収の3分の1まで」というのは、すべての借入残高の合計についてです。
消費者金融1社ごとでの計算ではありませんので、間違えないように注意してください。
なお、年収の3分の1についての計算は、銀行カードローンや自動車ローンなども含めない点も間違えないようにしてください。
銀行系カードローンも自主規制
銀行カードローンは、総量規制の影響を受けることがありません。
しかし、今から数年前に積極的に融資を行っていたときがあり、それをきっかけに多重債務者の問題が社会問題として取り上げられました。
それ以降は、銀行各社も過剰な貸付けとならないように注意をしていますので、誰にでも年収の3分の1超の融資をしているわけではありません。
また、銀行カードローンの多くは、プロミスのような消費者金融のカードローンよりも低金利です。
金利が低ければ、その分だけ審査の基準が難しくなりますので、無制限に借入れできるというわけではありません。
なお、すでに年収の3分の1近くを借りている方は、返済が困難になっている可能性もないわけではありません。
毎月の収入と支出、さらに、借入れした場合の返済額を考えて、家計に無理が生じないのかを検討する必要があります。
他社借入がある場合のプロミス審査に必要な書類
すでに他の消費者金融からの借入れがある場合は、収入を証明する書類が必要になることがあります。
収入を証明する書類が必要になると、書類の用意に時間がかかってしまい、必要な時間までにお金が受け取れないということもあります。
まずは、自分が収入証明書を用意しなければならないのかどうかを確認し、必要ならどの書類を用意するかを決めることから始めなければなりません。
他社借入があると収入証明が必須?!
貸金業法では、貸金業者が収入証明書類をもとに返済能力を調査しなければならないとき、というのを決めています。
法律による収入証明書類が必要になるときは、「希望する金額が50万円を超えているとき」と「他の貸金業者との借入残高の合計が100万円を超えるとき」の2つです。
つまり、他の貸金業者からの借入残高が70万円あり、今回、40万円の限度額を希望するようなときは、必ずプロミスに収入証明書類を提出することになります。
また、希望額が50万円以下や他の貸金業者との残高の合計が100万円未満になる場合でも、プロミスが必要だと判断したときは、収入証明書類の提出が求められます。
とくに、個人事業主がプロミスに申込みをするときは、ほぼ確実に収入証明書類の提出を求められます。
提出できる収入証明の種類は?
プロミスに提出する収入証明書類の種類は、給与所得者と個人事業主とで異なります。
サラリーマンやアルバイト(パート)、派遣社員などは、給与所得があるので源泉徴収票か給与明細書(直近2ヶ月分)を用意することになります。
また、確定申告をしている個人事業主の方は、確定申告書か青色申告決算書(または収支内訳書)を用意して申込みます。
もし、年収を証明する書類が用意できないときは、事前にプロミスのフリーダイヤルに電話をかけて、対応について相談してみてください。
なお、収入証明書類は、最新のものであることが必要です。
古い収入証明書類は受付てもらえませんので、発行年月日などで最新のものであることを確認することも忘れないようにしてください。
審査に影響がある利用履歴は2つのタイプがある
プロミスの審査に影響があるとされる履歴は、大きく分けると申込みの履歴と金融事故の履歴の2つになります。
申込みの履歴は、プロミスなどのカードローンに申し込んだ事実のことで、一定期間は信用情報機関に記録が残されます。
また、ローンの延滞などの金融事故の履歴については、基本的に5年間は残ると考えてください。
延滞以外の債務整理については、自己破産は10年、それ以外の債務整理は5年が消去される目安です。
借入の申込み履歴
カードローンなどの申込みをした履歴については、申込みから6ヶ月間を目安に記録が残されます。
短期間のうちに複数のカードローンに申込むことが危険なのは、信用情報機関に申込みの事実が記録に残されているからです。
例えば、プロミスに申込みをする前に他の消費者金融3社に申込みをしていたとすると、プロミスの審査担当者は、その事実を把握できるということです。
プロミスの審査でどの程度、申込みをした事実が影響するかは、外部の人間には分かりません。
しかし、ごく短期間のうちに何社もカードローンに申し込んでしまうと、行動があやしいと思われるのは当然です。
非常にお金に困っているのか、金融機関をだましてお金を奪い取ろうとしているのかと思われてしまい、審査に落ちるということもあります。
借入の取り引き履歴
ローンの借入れをした後の返済の履歴についても、信用情報機関に記録が残されます。
ローンの返済については、信用情報機関で5年間を目安に記録が残されています。
プロミスの審査で他社のローンの延滞がどの程度影響しているのかは分かりません。
しかし、常識的に考えても、審査で何らかのマイナスの影響を与えているのは確かだと思われます。
信用情報機関に登録されている情報が気になるかもしれませんが、手続きをすれば消去してもらえるものではありません。
どのようなローンに申込むときでも、必ず信用情報機関に登録することを同意する内容の契約となっています。
記録されている情報を消去することはできませんが、開示請求をすれば自分の情報について確認することはできます。
審査に影響がある残っているとマズい履歴とは?
プロミスの審査で最も悪影響を及ぼす履歴は、債務整理の情報です。
債務整理は、ローンの返済が困難になったり不能になったりしたときに、救済してもらうための手続きです。
信用情報機関に債務整理の事実が記録されていると、高い確率で審査で落とされてしまいます。
しかし、債務整理後に安定した企業に勤め始めたり、収入が大幅に上がった場合などは、債務整理の記録があっても融資が受けられる場合があります。
ただし、債務整理をしてプロミスへの支払いを踏み倒した経験がある方は、プロミスの利用はできないと思ってください。
過去に1度も利用したことがないサービスを選んだ方が審査に通りやすくなると思います。
住宅ローンや車のローン審査への影響について
プロミスに申込みをすると、住宅ローンや自動車ローンの審査に影響があると言われることがあります。
金融機関によるローンの審査基準は、一般に公開されていませんので、それが正しいことかどうかは分かりません。
しかし、住宅ローンについては、なんらかの影響があると言われることが多いので、事実であると考えることもできます。
対策としては、プロミスからの借入れを諦めるか、できるだけ早く返済を済ませて解約するかのどちらかしかありません。
プロミスからの借入れを諦めれば、そもそも信用情報機関の履歴には残りませんので、住宅ローンや自動車ローンに影響が生じることはありません。
また、どうしても借入れする場合は、できるだけ早く返済を済ませて、プロミスの契約を解約すれば、一定期間後に契約があった履歴も消去されます。
プロミスの借入可能額は「お借入シミュレーション」でチェック!
プロミスの審査に不安がある場合は、プロミスのサイトにある返済シミュレーションを試してみることをおすすめします。
返済シミュレーションは、借入可能額を調べたり返済期間を確認したりできるサービスです。
プロミスの会員になる前でも無料で利用できますので、返済計画を考えるのにも役に立ちます。
注意するべき点は、返済シミュレーションと同じように毎月の返済額を固定して返済する計画を立てたほうが良いということです。
カードローンの返済方式は、リボルビング方式で残高が少なくなるにつれて返済額も少なくなります。
最小返済額だけの返済だと返済期間が長くなりすぎるので、毎月いくら返済するのかを決めてから借入れする方が良いでしょう。
また、利息の支払総額などもシミュレーションで確認できるので、しっかりと理解した上で申し込むことも大切です。